27 3月

「恨みを超越する『恨(ハン)』から人間の深きとどかぬ異次元の世界に悟りをひらく」

韓国には「恨(ハン)500年」という民謡があるが、日本語の「恨み」とは違い、つまり、言葉のニュアンスが違い過ぎて理解することが難しい。
パンソリ、つまり、一人の歌い手と太鼓の奏者で奏でられる物語性ある歌と打楽器の演奏で知られている。
2008年パンソリはユネスコの無形文化遺産として登録された。李王朝の時に民衆が抑圧されたところからの口承文芸の一つであるとされる。
日本語には、「恨み骨髄に徹す」とあるが、それよりも深い意味があり、言葉にならない人間が外的だけではなく内的抑圧による血の滲む・血が濁るぐらいの感情表現がパンソリの独特な発声方法で歌いあげられていると筆者は捉えている。
何故、心の対話で取り上げたのかというところであるが、500年前の昔の話と思いきやそうではない。それを想起させる人物に出会ったからである。
「恨」からの脱出できない存在に涙雨が降り続ける。人間が解る世界ではないことを改めて悟る。
我、「いのちの糧」となる人生を復活させる癒しとなぐさめが神髄深く与えられんことを祈るのみである♪